「その人らしい最後まで」を掲げて――現場出身の介護士が創った施設
介護現場15年。効率優先の運営に限界を感じた田中悟氏は、「食事・趣味・家族との時間」を重視する小規模施設を自ら立ち上げた。開所2年で満床、現在3拠点に広がる「ひかりの家」の挑戦。
「介護は作業じゃない。その人の人生の続きを支える仕事だ」
MANGA STORY ― 経営者の道
EPISODE 01
効率の先に見えたもの
大手施設で15年働いた田中氏。タイムスケジュールに追われ、入居者との会話は業務の隙間にしかなかった。「この人たちは、本当は何を望んでいるのか」。その問いが頭から離れなかった。
EPISODE 02
退職という決断
幹部会議で小規模型施設の必要性を訴えたが却下された。「数字にならない価値は経費だ」。その一言に背を押される形で退職を決意。貯金を崩し、古い一軒家を借りてスタートした。
EPISODE 03
もうひとつの家
「ひかりの家」では入居者が自分の好きな時間に食事をとり、庭で草花を育て、家族が気軽に泊まれる部屋がある。待機者は常に30人以上。田中氏は今も週3日、現場で介護にあたる。
PROFILE
| 氏名 | 田中 悟(株式会社ひかり介護 代表取締役) |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ひかり介護 |
| 設立 | 2019年 |
| 従業員数 | 142人 |
| 事業内容 | 小規模多機能型居宅介護施設「ひかりの家」の運営(大阪・兵庫3拠点) |
| 本社所在地 | 大阪府吹田市 |